卓球用具感想⑥雅・レッドモンキースピン・バーティカル20
かれこれ10年以上ダーカーのスピード90にエクステンドHSとフェイントロングⅢの組み合わせで使っていたのですが、
足の指を骨折してまともに運動できなくなったときから色々と試したラケットとラバーの組み合わせを自分用のメモとして記事にしてみました。
※最後のスピード90が割れたのでラケットも変えました
組み合わせ⑥ ラケット:雅(加工)、ラバー:レッドモンキースピン、バーティカル20
ダーカーのスピード90(反転式)が割れてしまい、すでに廃盤になってしまっていたので、ラケットに詳しい友人に相談したところ、
販売しているラケットでそれらしいものを見繕ってくれるということで用意してくれたのがnittakuの雅でした。
本来はグリップが片側にしかなく、両面にラバーは貼れるものの、反転して打つことはできないラケットですが、
グリップを削り取って両面にコルクを取り付けてくれました。
雅(反転式加工)
ずっと使っていたスピード90と比べるとあまり弾みませんが、やはり単板のラケットなので球持ちが良く、割れた直後に緊急で使用したスピンエースに比べると違和感なく使えました。
スピード90から移行することを考えると弾みに関しては少し物足りなさを感じるかもしれませんが、打球感にそこまで大きな差はなさそうなので、ラバーで調整すれば丁度良い感覚になるかと思います。
|
レッドモンキースピン
カーボン入りで飛距離の出るラケットに貼られた状態で試打したときは感覚が良かったものの、
スピンエースに貼ったときは飛距離が全く出ないことで棒球の割合が非常に多くなってしまいましたが、
単板のラケットに貼れば飛距離の問題は改善されると思い、試しに貼ってみました。
しかし、結論としてそれは大きな間違いでした。
レッドモンキースピン自体のとても球持ちがとても良く、単板のラケットも球持ちが良いため、
球を持ちすぎてボールに力が上手く伝わりませんでした。
サーブに関してはスピンエースに貼ったときと同様にラバーの球持ちがいいのでラバーに食い込ませて回転をかける人であれば切れると思いますが、
ぶつけて切るタイプの人はあまり切れない印象です。
台上技術はスピンエースに貼ったときと違い、必要以上に球を持ってしまうので、やや浮いてしまう印象でした。
シートはそこまで強くないので相手の強打をに対して力負けすることが多く、かといって回転に対して鈍感なわけではないので相手の回転による影響は受けてしまうように感じました。
この組み合わせにして驚いたのが、バックの下回転打ちがとんでもなくやりやすいことです。
この現象はラバーとラケット両方の球持ちが非常に良く、結果として異常に球持ちが良くなったことによる産物かと思います。
カットやロビングに対してもバックで処理することが可能で、多少振り遅れたときも相手のコートまでボールを飛ばしてくれます。
ただ、威力に関しては他のテンションラバーに慣れている方にとってはかなり物足りないと思います。
基本的に試合中は高いボールや山なりの下回転に対してバックで処理することは稀なので、あまり試合で活かす機会はありませんでしたが、確かフォアがイップスになり、バックメインで活躍している選手がこのラバーを使っているということなので、バックハンドで様々な打球に対応したい人にとっては良いラバーなのかもしれません。
|
バーティカル20
スティガの粒高で縦目のラバーです。
このシリーズには縦目のバーティカル、横目のホリゾンタルがあり、それぞれ硬度20、55があります。
元々フェイントロングⅢを使っていたため、それに近いラバーでフェイントロングⅢよりも変化が出るラバーということでラケットの加工をしてくれた友人からバーティカル20とアームストロングのツイスターを紹介されました。
特に深い理由はありませんが、なんとなく先にバーティカル20を試しに貼ってみました。ちなみに厚さは中です。
ラケットとの組み合わせもあるかもしれませんが、このラバーの面白いところは普通にフォア打ちをすると上回転になるところです。
フェイントロングⅢは表に近い印象でしたが、このラバーはもはや裏ソフトに近いです。
普通に打つと上回転になりますが、当て方次第でナックルの球は出せますし、相手の回転がかかっていればその分スピン反転もさせることができます。
このラバーの一番いいところは回転の上書きがしやすいところです。
通常の粒高ラバーは回転の影響を受けづらいものの、自分から回転をかけることは難しいです。
しかし、バーティカル20は下がったときに引き返すことができたり、回転が良くわからないときに自分から回転をかけて返球を安定させることができます。
回転に対する鈍感さやオートでスピン反転してくれる感覚はあまりないので、回転の影響をできるだけ受けたくない人やとにかく変化を出したいという人には向かないと思います。
私としてはかなり好きなラバーですが、飛ばない粒高に慣れている人にとっては扱いづらく、変化量の多い粒高に慣れている人にとっては物足りないかもしれません。
ただ、飛距離の問題に関してはスポンジの厚さを調整することで解決できるかと思います。
レッドモンキースピンを裏に貼った場合、基本的にはあまり変わりませんが、ラクザ7を貼っていたときよりも棒球になることが多いように感じました。
ただ、飛距離の問題に関してはスポンジの厚さを調整することで解決できるかと思います。
|
総合的な感想
面白い結果ではありましたが、基本的に高いボールをフォアで処理する選手にとってはこの組み合わせの用具を使うメリットはないように感じました。
ただ、バックドライブの感覚を鍛える上で使ってみるというのはいいかもしれません。
強い球を打ちたい人には全く向いていませんが、
球持ちを良くしたい人や球を持つという感覚を身に付けたい人が使うラバーとしてはかなり良いものだと思います。
もし強い打球を打つとするのであれば、カーボン入りの球離れが早いラケットと組み合わせるのが良いかと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません