卓球の段位制度
卓球の段位制度について
卓球の段位制度は、日本を含む多くの国で採用されており、選手の技術レベルや競技経験を示す指標となっています。特に、日本では日本卓球協会(JTTA)が段位を認定しており、一定の基準を満たした選手に対して段位が授与されます。
段位の種類と取得基準
卓球の段位は、初段から始まり、二段、三段…と昇級していき、最高位は特段の称号を持つ場合もあります。一般的な取得基準は以下の通りです。
- 初段:
- 各種全国大会への出場者。
- 二段:
- 各全国大会当該年度で2回勝った者
- 都道府県大会優勝者
※同一区分の各全国大会のに3回以上出場したものという条件は変更された
- 三段:
- 各全国大会当該年度で3回勝った者
- ブロック大会優勝者
※同一区分の各全国大会に5回以上出場したものという条件は変更された
- 四段:
- 全国大会でベスト8以上の成績を収める。
※全日本選手権または全日本社会人選手権ベスト16から変更された
- 五段:
- 全国大会でベスト4以上の成績を収める。
- 国際試合日本代表者
- 六段:
- 各種全国大会優勝者
- 七段:
- 全日本選手権(一般)個人戦優勝者
- 八段:
- アジア競技大会およびアジア選手権個人戦優勝者
- 九段:
- 世界選手権個人戦優勝者
- 十段:
- オリンピック個人戦優勝者
全国大会出場で段位がつく大会区分
全国大会に出場することで段位が付与されることがある主な大会には以下のようなものがあります。
- 全日本卓球選手権大会(一般の部・ジュニアの部・マスターズ)
- 全国大会の中でも最も権威のある大会で、優秀な成績を収めることで高段位の取得が可能。
- 全日本社会人卓球選手権大会(全日本社会人選手権)
- 社会人選手が競う全国大会で、成績によって段位が付与される。
- 国民体育大会(国体)
- 各都道府県代表が競う全国規模の大会で、優秀な成績を収めることで段位取得が可能。
- 日本リーグや実業団大会
- 社会人や実業団選手が競う大会で、特に上位成績を収めた選手には高段位が与えられることがある。
- 全日本クラブ卓球選手権大会(クラブ選手権)
- クラブチームの全国大会であり、上位入賞者には段位が付与されることがある。
段位取得の方法
段位を取得するためには、大きく分けて二つの方法があります。
- 公式試合での成績: 日本卓球協会が指定する大会で、一定の成績を収めることで段位が認定される場合があります。例えば全国大会出場経験が考慮されます。
- 審判員や指導者としての取得: 審判員や指導者として卓球界に貢献したと評価された場合に段位を取得することができるそうです。これを名誉段位と呼ぶとのこと。
海外の段位制度との比較
日本の卓球段位制度は他の武道と同様の形式をとっていますが、国際卓球連盟(ITTF)には公式な段位制度は存在しません。ただし、中国では「技術レベル認定」という制度があり、ヨーロッパではレーティングシステムが一般的らしいです。
まとめ
卓球の段位制度は、選手の技術向上を促し、競技の発展に寄与する重要な仕組みです。
段位取得を目指すことで、より高いレベルの試合に挑戦し、卓球の楽しさをさらに深めることができます。
ちなみに段位取得のためには申請を出す必要があり、お金もかかります。
申請をして取得した段位がゼッケンに印字されるので、必ずしも上記の実績を残した選手のゼッケンに該当する段位の数字をつけているとは限らないようです。
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