【CCNP】SDMテンプレートの概要と設定方法を簡単に説明
SDMテンプレートとは？概要を簡単に説明
SDM（Switch Database Management）テンプレートは、Catalyst 機種において
ACLやルーティング等の用途によってTCAMのシステムリソースの領域を最大化したり、
それぞれの領域の大きさを調整することができます。
※TCAM(Ternary Content Addressable Memory)はL3SWで使用され、
MACアドレステーブル、ルーティングテーブル、ACL等の検索を行います。
SDMテンプレートの種類
| テンプレート | 説明 |
| Defalut | 全ての機能に均等にリソースを割り当てられる初期状態のテンプレート |
| Access | ACLに最大限にリソースを割り当てるテンプレート |
| Routing | ユニキャストルーティングにリソースを最大限に割り当てるテンプレート |
| VLAN | ルーティングをdisableにし、最大数のユニキャストMACアドレスをサポート
原則L2SW用に選択される |
※ほかにもありますが、CCNPでは上記の4種類を抑えておけば問題ないと思います。
SDMテンプレートの設定及び確認方法を簡単に説明
SDMテンプレートの設定
SDMテンプレートの設定を行うのは下記のコマンドです。
Switch(config)#sdm prefer [引数]
※引数に入るのはdefalut、access、routing、vlanのいずれか
しかし、このコマンドを実行しただけでは設定が反映されません。
テンプレートが反映されるのは再起動後ですので、
必ず再起動を行うようにしましょう。
再起動を行うのは下記のコマンドです。
Switch#reload
SDMテンプレートの確認
設定を行ったSDMテンプレートを確認コマンドを出力結果とともに紹介します。
defaultテンプレートの場合
Switch#show sdm prefer
The current template is “desktop default" template.
The selected template optimizes the resources in
the switch to support this level of features for
8 routed interfaces and 1024 VLANs.
number of unicast mac addresses: 6K
number of igmp groups + multicast routes: 1K
number of unicast routes: 8K
number of directly connected hosts: 6K
number of indirect routes: 2K
number of policy based routing aces: 0
number of qos aces: 0.5K
number of security aces: 1K
テンプレートを変更した場合、
テンプレートとリソースの割り当て(赤字の部分)が変わります。
今回は例としてVLANテンプレートの事例を紹介したいと思います。
Switch#show sdm prefer
The current template is “desktop vlan" template.
The selected template optimizes the resources in
the switch to support this level of features for
8 routed interfaces and 1024 VLANs.
number of unicast mac addresses: 12K
number of igmp groups + multicast routes: 1K
number of unicast routes: 0
number of policy based routing aces: 0
number of qos aces: 0.5K
number of security aces: 1K
テンプレートをdefaultからVLANに変更したことにより、
上記の通り、テンプレートの種類が“desktop default“から"desktop vlan“となり、
リソースの割り当ても変更されています。
SDMテンプレートの概要と設定方法を簡単に説明のまとめ
SDMテンプレートを簡単にまとめると下記のとおりです。
・TCAMの割り当て変更を行うことができる
・デフォルト、アクセス、ルーティング、VLAN等の種類がある
・テンプレートの反映はリロード後
全てを説明できているわけではありませんが、
SDMテンプレートの大まかなイメージをつかんでいただけていれば幸いです。
他の記事でもCCNA、CCNPの試験対象となっている単語の紹介をしていますので、
よろしければ、是非ご覧になってください。
それでは別の記事でまたお会いしましょう。